フランス中央部から大西洋に注ぐ，長さ1,000kmを越える長流ロワール川。華麗な古城が点在する風光明媚な流域はフランスの庭園とうたわれていますが，同時にロワールワインのふるさとでもあります。

葡萄の栽培面積は広く，白ワインを主体に赤，ロゼを産しています。有名なのは何と言ってもミュスカデとロゼダンジュですが，赤ワインも素晴らしいものを生み出しています。

基本的に，赤・白・ロゼ共通して言えるのは，爽やかなフルーツに由来する酸味が特徴です。そのため魚介類と特に相性がいいです。

ロワール川流域で1978年に始めたまだ比較的新しいドメーヌですが，今ではあの辛口ワイン雑誌「ワイン・アドボケイト」でもほぼすべてのワインが90〜99点を獲得。名実ともにコトー・デュ・レイヨンの王様として君臨しています。以前から少しずつ試していたバイオダイナミックス農法を1997年から実践しています。葡萄が本来もっている自然の状態を尊重する為，酵母の添加や補糖は一切行いません。このワインは新樽は使わず1年ものの樽で1年寝かせてから瓶詰しています。柔らかく嫌味のないきれいな甘味は食前・食後の両方に向きます。味・香りが開くのに時間がかかりますので2時間以上前の抜栓をお勧めします。