スパークリングワインの魅力

お祝いの席には欠かせないのがスパークリングワインです。今では日常的に飲まれる方も多くなってきました。通称「シャンパン」が一般的にはスパークリングワインを指していますが、正式にいうと「シャンパーニュ」(シャンパン)とはフランスのシャンパーニュ地方で「ピノノワール」「ピノ・ムニエ」「シャルドネ」の3品種の葡萄を使って、「シャンパン方式」(瓶内二次醗酵)で作られた発泡性ワインのことを言います。

スパークリングワインの製造方法を簡単に説明します。

まず、収穫した葡萄を醗酵させて(一次醗酵)原酒となるワインを作ります。この時いろいろなタイプのワインを作っておきます。その後この原酒をブレンドして、これに糖分と酵母を加えて密閉容器で二次醗酵を行います。容器の中では酵母が糖分をアルコールと炭酸ガスに分解します。糖分を分解しきると醗酵が終わりますが、行き場の無い炭酸ガスはワインに溶け込むのです。醗酵が終わった後もしばらくそのままにして熟成させます。熟成終了後、底に溜まったオリを取り除きます。この段階ではワインは辛口ですが、オリを取り除いて減った分をリキュールで補充します。このリキュールの甘味の度合いによって、甘辛を調整するのです。

スパークリングワインを特徴づけるのは、二次醗酵の形態によります。

  1. シャンパン方式(瓶内二次醗酵)・・・・二次醗酵を瓶の中で行ないます。
  2. キュベ・クローズ方式(シャルマー方式)・・・・大きなタンクの中で二次醗酵を行ないます。大量に仕込むことが出来るので、単価が安くなります。
  3. 炭酸ガス注入方式・・・・読んで字のごとく、出来あがったワインの中にガスを注入します。とても安く出来ます。

先ほどシャンパーニュはシャンパーニュ地方のみを指すと説明しましたが、フランスのそれ以外の地域でもいろいろと作られています。それらを総称して「ヴァン・ムスー」と言います。製造方法は、上記の方法がありますが、他にも幾つかあります。タイプとしてはシャンパーニュと同じ5〜6気圧の通常の「ヴァン・ムスー」、やや泡立ちのやさしい「クレマン」(3.5気圧前後)、微発砲の「ペティアン」(約2気圧)等があります。

フランス以外の国々でも、さまざまなスパークリングワインが生産されています。ただ何処の国で生産されていても、シャンパン方式で生産されたものはその旨をラベルの何処かに表記してありますので知ることが出来ます。[Methode Champenoise],[Methode Traditionnelle]などと書いてあればシャンパン方式で造られたものです。

スパークリングワインを飲む時は是非、フルートグラスを使ってください。よく結婚式の乾杯の時に使われるシャンパングラス(口が大きく開いて底の浅いもの)は使わないで下さい。折角のきめの細かい泡立ちが楽しめませんから。

 これです(ちなみにこれはリーデルです)→fluteglass


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