日本酒の会

2000年7月23日
酢の物(胡瓜,大葉)

松盛 大吟醸生原酒 2000年 吟奏の会(茨城)

御造り(生鮪,金目,平目,北寄貝)

満寿泉 純米大吟醸生原酒 2000年 吟奏の会(富山)

炊合わせ(人参,南瓜,隠元,)

庭の鶯 大吟醸原酒 1999年 吟奏の会(福岡)

揚げ出し(マンボウ,ピーマン,茄子)

すみのえ 大吟醸原酒 1997年 吟奏の会(茨城)

岩牡蠣 レモン添え

満寿泉 純米大吟醸生原酒 1997年 吟奏の会(富山)

穴子の柳川風

喜代娘 純米吟醸原酒 1996年 吟奏の会(三重)

マンボウの煮込み

手延べそうめん

今回の日本酒の会は,吟奏の会の地酒の味のバラエティーさを御料理に合わせるのを目的として行ないました。御料理は,野菜は無農薬有機栽培,魚介類はすべて天然物で港から直送されているものです。調味料もすべて,当店で「まん太郎」さんへ納品している調味料(すべて有機栽培原料を使い天然醸造された物)を使っています。

当日は暑かったので,ハートランドを本の少しばかり飲んでから本編へ突入です。

今が盛りの胡瓜を使った酢の物で,さわやか味わいを満喫しながら,松盛2000年のしぼりたてらしいさわやかで鮮烈な味わいを楽しみます。御造りにも合わせてみましたが,平目や金目と特に相性が良いです。

麹歩合を通常の倍にして仕込んだ満寿泉は,そのコクと品のある甘味が,人参と南瓜の甘味とよくあいます。この野菜の甘味は有機野菜の特徴ですね!

1999年庭の鶯はコクがありながらもドライな味わいです。これが揚げ出しのコクのある味わいとよく調和します。特に茄子の揚げ出しとピッタンコでした。マンボウはまるで鶏肉のような食感が意外でした。なかなか食べる機会が少ない魚?ですね。

正統派大吟醸?を代表するすみのえ1997は岩牡蠣と組み合わせました。3年の熟成により端正な味わいに深みが出てきました。夏の味覚を代表する岩牡蠣とはまさに絶品です。う〜ン,もっと食べたい!

穴子の柳川風は卵と牛蒡の味わいが穴子をしっかりサポートしていました。下手な日本酒ではその味わいに消し飛んでしまいますが,さすが満寿泉1997。負けてはいません。いや,素晴らしい組合せでした。自分ではこの組合せが一番いいと思いました。満寿泉の熟成によるカカオっぽい香りが醤油の香りとピッタリ。味わいも双方の甘味がよく調和していました。

マンボウの煮込みは内臓もしっかり使い,やや癖のある味わいでした。喜代娘との組合せはちょっと難しかったです。喜代娘があまりにきれい過ぎてマンボウの煮込みの味わいに寄り切られてしまいました。マンボウには,吟奏の会の銘柄からセレクトするとしたら「倭小槌 神通」の熟成したものか「司牡丹 山廃純米」あたりが妥当な線かな?といったところです。喜代娘には可愛そうな事をしました。でも,喜代娘は単体で飲んだら素晴らしかったですよ!4年の熟成をしているとは思えないクリーンな味わいは秀逸でした。

最後に国産小麦を使い,伝統的な製法で作られた手延べそうめんをいただきました。冷たいカケで食べましたが,しっかりした腰が素晴らしく,麺の旨味も充分です。充分に満足した一夜でした。



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