最近,市場にはたくさんの塩が出回っています。百貨店に行きますと塩のコーナーだけで凄い種類の塩がありますね。一体何を使ったら良いのかわからなくなってしまうというのが本音ではないでしょうか?
パッケージにはどれも「ミネラル豊富」「自然」「天然」とあり,塩を見分けるのは,大変難しくなっています。産地・原料・製法・成分・味がその見分け方のポイントですが,そのなかでも難しい"味"に関する簡単な見分け方をご紹介します。是非一度,いろいろな塩で試してみてください。
【その1】
直接なめてみる。じっくりと時間をかけ,味の刺激が完全に消えてなくなるまで舌と口全体でよく味わう。
“塩”は粒子の大きさ、結晶構造、水分により、味が違って感じられます。結晶の表面と内部では成分が異なり,味わっている途中で味の印象が変わる場合もあります。また,水分の含み具合によっても味の印象が変わります。一方,舌は場所によって感じる味覚が異なります。
“塩”そのものの味を正確に判断し、“塩”の全体的かつ複合的な味(鹹・甘・苦・酸)を知るには,じっくり時間をかける必要があるのです。そして,後口の余韻も味わって下さい。
次の味見をする前には2〜3口,口の中を洗うように水を飲んで,前の味が残っていないか確かめてからして下さい。連続3〜4回が限度です。
【その2】
水に溶かして味見をする。2%ぐらいが分かりやすい濃さです。
直接“塩”の味見をする場合、いろいろな条件により感じ方が異なってくるので、その判断には熟練を要します。また,連続してできません。水に溶かすと,そうした感じ方の誤差を少なくすることができ,誰にでも簡単にできるので,お勧めです。
味の比較をする場合、“塩”は正確に計算してください。
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