21世紀はじめてのワイン&ディナーです。去年までは変則的に行なってきましたが,今年は1・4・7・10月の第2木曜日に行ないますので,御興味のある方は予定に入れておいて下さい。
プイィ・フュメ'96…このAOCでは有数の造り手のミッシェルバイリーの手になります。一般にプイィフュメに期待する味わいよりもより一層のコクがありますので,これはあまり冷やさずに飲みました。蜜を思わせる香りが出ていて,完熟した葡萄を使っていることが伺われます。濃度といい,このトロミといい,これはずば抜けたプイィフュメです。あだや疎かに飲むことは出来ません。冷やすと,香りがあまり出てこず,今の季節12〜1月でしたら室温(15度前後)で飲んでいただきたいワインです。七面鳥のテリーヌとも良く合いました。
ヴィノ・ノーヴィレ・ディ・モンテプルチアーノ リゼルヴァ'95…このワインは今当店の一押し銘柄です。固かった味わいの紐がほどけつつあり,サンジョベーゼ・グロッソの美味しさがよくわかります。熟成感と果実の味わいが同時に楽しめてしかもリーズナブル。まだまだこの先の熟成も楽しめますし,抜栓後も2〜3日は十分に楽しめるお勧めワインです。
シャトー・ヴュー・フォルタン'95…当店で3年ほど隠しておいた秘蔵のワインです。メルローを主体に新樽でしっかり熟成させたワインです。メルローのまろやかな旨味が新樽の風味と合い,なんとも言えない美味しさを醸し出してくれています。これが鹿もも肉のローストとまさにピッタンコです。ヴィノ・ノーヴィレも良かったのですが,鹿のローストのソースにはやや負け気味でしたが,このフォルタンは素晴らしいハーモニーを見せてくれました。自分で言うのもなんですが抜群の組合せでした。
最後はエレクトラ…一昨年の夏に出したものですが,一本だけ当店のセラーに保管しておきました。オレンジマスカットから作られた弱発泡性のデザートワインです。アルコール度数もとても低く,ほとんどジュース感覚。よーく冷やしてチーズやデザートに合わせて,そのハーモニーを楽しみました。
今回はちょっと参加してくださった方が少なかったですが,その分アットホームにいろいろな会話が出来て楽しかったでした。
次回はお花見の時期ですので,皆さん奮ってご参加ください。
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