1. ガヴィ・ディ・ガヴィ'98（イル・ロッシン）
   イタリア・ピエモンテ
2. サンセール　クロ・デュ・ロワ'98（ドメーヌ・シャンポー）
   フランス・ロワール地方
3. キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ”ミレニオ”'95（カステロ・ディ・カッキアーノ）
   イタリア・トスカーナ地方
4. キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ”ミレニオ”'90（カステロ・ディ・カッキアーノ）
   イタリア・トスカーナ地方
5. ラ・ブッシアネッラ’98（アルド・コンテルノ）
   イタリア・ピエモンテ地方
6. ラ・クレスタ’98（ジャンニ・ガグリアルド）
   イタリア・ピエモンテ地方

1はイタリアの辛口白ワインとしては,しっかりとした辛口の味わいです。フルーツの完熟した香りが心地よく,酸味がわりと穏やかですので,食べ物の相性はあまり考えずに,よ〜く冷やすと美味しいです。Tさんが「軽く1本飲んでしまいそう。」と言われたのが印象的です。2はブラインドで試して頂きました。妻が「これはサンセールじゃないの？」と開口一番言いました。「どうして,サンセールだと思う？」「理由はわからないけど,これはサンセール！」直感だけはいいんですよね。ガヴィの後だったので,ソーヴィニヨンブランの特徴が良く出ていたと思います。グレープフルーツや青草を思わせる香りが心地よく,酸もしっかりしています。これを飲んだら,ガヴィにはもう戻れないでしょう。このサンセールを作っているドメーヌ・シャンポーさんは,パスカル・ジョリべのワインも作っています。腕のある生産者です。￥2,100（税込）はとてもお買い得だと思います。これから暖かくなると,こういったワインは本当に美味しいですね。3,4は同じワインのヴィンテージ違いです。3は直前の抜栓でボトルでのサービスです。やっとほころび出したかな〜という感じです。カッキアーノさんのワインは,果実味がド〜ンというタイプではないのですが,若いうちはとても堅い味わいです。熟成するととてもエレガントでスームズな味わいが特徴です。4は直前に抜栓して,デキャンタージュしました。ビックヴィンテージのせいか,まろやかな果実の味わいが舌を満たしてくれました。全員,静まり返りました。素直に美味しいなという言葉が出てきます。まろやかで,複雑性のある香りと味わいが絶妙です。これから先もまだまだ熟成しそうです。5はバローロのトップ生産者が造る赤のフリツァンテ（微発泡）です。微かに甘味が感じますが基本的にはドライです。皆さん,初めての味わいに驚いているようでした。何と言い表したらいいのかわからないと言うのが正直な感想でしょうか？でも,完熟したフルーツとイチゴミルク（妻の表現）の香りが心地よく口当たりも、ガス圧は微かに感じる程度ですので,爽やかで美味しいです。私は,よ〜く冷やして中華料理に合わせたい気分でした。辛口ロゼと同じ使い方が出来そうです。6は同じ赤の微発泡ですが,完全に甘口タイプのものです。搾ったそのままのジュースの炭酸割りを飲んでいるようです。食前食後はもちろん,サンドイッチなどをツマミながらなら一緒でも美味しいです。これもよ〜く冷やして飲むと最高です。このあたりで2時間ほど経っていましたが,3番がどんどん味が開いてきました。このふくらみのある味わいは素晴らしいです。皆さんのボトルに伸びる手も多くなってきました。最終的には,2と3が一番早くになくなりました。