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あいにくの雨となってしまいました。どんよりと湿った空気をシャンパーニュで晴らします。皆さんのどが乾いていたのか,ほとんど一気に飲まれていました。ソフトで繊細な飲み口の中にも熟成感が感じられるシャンパーニュです。今回はカベルネ系に重点を置いてセレクトしました。トップバッターはカリフォルニアはセントラルコースのベンタナです。抜栓したては,青野菜系の香りが支配的でしたが時間が経つにしたがって,その香りが抜けてきて厚みのある味わいに変化してきました。このワインを飲む時は1時間以上前の抜栓がおすすめですね!続いて今注目の産地イタリアはトスカーナのワインです。香りから非常にビッグです。新樽から来るバニラ香と完熟したフルーツの香りが押し寄せてきます。'95ヴィンテージですが熟成の片鱗が微塵も感じられないパワフルな味わいです。今後の熟成が楽しみですね。今回は前2者の若々しいカベルネと後2者の熟成した味わいの対比が面白いところです。シャトー・ド・ビー'92はクリュ・ブルジョアです。一般的に言うと'92は敬遠される方が多いと思いますが,意外や意外!これが最高に美味しいんです!今が完熟ですね。今回はモンテマッジオ派とシャトー・ド・ビー派の2派にパカッと割れました。私ですか?私はどちらも捨てがたいです・・・。カベルネのトリは今は無き?シャトー・ムートン・バロンヌ・フィリップ'87です(今はシャトー・ダルマイヤックといいます)。深い熟成香が魅惑的です。まだ古酒の世界には入っていません。メドックらしい深みのある味わいに陶然とします。やっぱりカベルネはメドックか?という考えがふっと脳裏をよぎりました。ここでワインの減り具合を見るとビーがもう空っぽになっているではありませんか!早い!今日の一番というところでしょうか?ただ価格は今日のワインの中で最も安いものでした。素晴らしいワインでも,今が飲み頃のワインにはかなわないという良い見本だと思います。カベルネの比較で疲れた舌にはやっぱりドイツの甘口?しかありませんよね。ほのかな熟成香とフルーツの味わいが素晴らしいハーモニーです。差し入れの甘栗や妻が買ってきた栗最中と合わせて楽しみました。最後のヤーデンはお店のマスターからの差し入れです。飲んでみると,これがなかなかいけます。エレガントなスタイルはメドックを目指している感じです。ブラインドで飲んだらメドックと言ってしまうと思います。 |
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