2001年6月16日
ワイン会でお出ししたワインです。
ラ・ソース ソーヴィニヨン・ブラン'99VdP
フランス ラングドック・ルーション

ラ・ソース シャルドネ'99 VdP
フランス ラングドック・ルーション

ムルソー・リモザン'97 エリック・ブセイ
フランス ブルゴーニュ地方コート・ド・ボーヌ地区

ムルソー'98 フランソワ・ミクルスキー
フランス ブルゴーニュ地方コート・ド・ボーヌ地区

シャトーヌフ・デュ・パプ'98ルイ・ド・クレルモン・トネル
フランス コート・デュ・ローヌ地方

ジゴンダス レ・オー・ド・モンミレイユ'96 ブリュッセ
フランス コート・デュ・ローヌ地方

今回はフランスワイン特集です。
3番目のワインまではインポーターさんからのサンプルです。当店での取り扱いはありません。
1,2ともヴァン・ド・ペイのワインです。この地方はヴァン・ド・ペイをたくさん生産していますが,ワイナリーによって目指す味わいが違います。今回のワインは軽やかさを目指したもののように感じました。アルコールも比較的低く,あっさりした味わいです。やや酸味が強い所が気になりました。
3はAOCムルソーではありますが,ラベルに畑名(リモザン)を記載しているために1級と同じ規制を受けます。ほんのりとバターを感じさせる香りと少し熟成を感じさせる蜜のような香りが出てきています。果実味・酸味・渋味をしっかり感じる事が出来るワインです。
4のムルソーは今とても注目されている生産者「フランソワ・ミクルスキー」のものです。皆さん香りをかいだ瞬間に「わ〜,いい香り!」誰からともなく漏れました。まさにそうなんです。フルーツいっぱいです。ムルソーらしいナッティ−な香りや味わいもあるのですが,それよりもフルーツの香りが全面に出てきます。もうこれ以外には何もいらないという感じですね。今でも美味しいけど,熟成もすごく楽しみなワインです。
5のシャトーヌフデュパプはワインアドボケイトで91点を獲得しました。開けたてからまさに全開ダッシュという感じです。このワインは「グルナッシュ」をメインにしているので,この葡萄の特徴である「くちなしの花の香り」をよく感じる事が出来ました。今回は女性の参加者が多かったので,本当に「くちなしの花の香り」というのを実感してくださったようです。私なんぞは,ワインの香りと「くちなしの花の香り」を結びつけてはいたものの,本当の「くちなしの花の香り」を知りませんでした。それを以前,妻に話したら「くちなしの花」の鉢植えを買ってくれました。そう,これでやっと「くちなしの花の香り」を身体で覚える事ができたというわけです。ありがたい、ありがたい。もうこれで,ブラインドテイスティングでもはずしませんよ!
6のジゴンダスは以前雑誌「ワイナート」で一番の評価を得たワインです。この地方では珍しく「新樽」での熟成を行なっています。'96ではありますが,まだまだ若々しい紫がかった濃い色合いです。5のヌフデュパプとはまったく色合いが違います。参加者の女性Kさんが香りをかいだ瞬間「私の大好きな香りです!」と宣言。Kさんはいつもいいワインを飲んでいるんだな〜と内心私は思いました。濃密で複雑な香りが濃くたちこめています。う〜ん,いい香り!と自分でもしみじみ思いました。味わいはとても濃いのですが全然嫌味がなく,キリッとしまってドライ。口の中の余韻もとてもなが〜いです。渋味に何とも言えない味わいがあります。ただ,これを飲むと胃液が分泌されるのがわかり,「なにか食べたい!」という状態にさせられます。ワイン単体よりも,食と合わせて楽しむとより一層世界が広がりそうなワインです。まだまだ長い熟成が楽しめる偉大なワインだと感じました。
私の個人的な感想ですと,今回の白眉はミクルスキーさんの「ムルソー」。これには参りました。ほんとに美味いです。


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